足裏にクリームを塗る女性

水虫の原因は真菌・つまりカビの一種です。カビが足についているのですからまずは足を清潔にすることこそが大切です。梅雨の時期から夏場にかけて症状が強まってきたと感じてはいませんか。なぜなら高温多湿の環境こそが、カビたちが増殖するのにピッタリの環境だからです。もちろん冬場だって死に絶えたわけではなく足の皮膚の角質層には存在し、ケラチナーゼを分解しながら次の夏を待って潜伏しています。真菌を退治するには抗真菌薬を使うしかないのです。

真菌が原因の水虫

真菌とはカビの一種、人間に病気を生じる真菌は100種類ほどもあると言われていてこれらはすべて皮膚真菌症という病名となるのです。その中でも代表選手が水虫で、白癬菌という名のものが皮膚の角質層に付きます。ここにあるケラチナーゼこそが彼らの好物と言う訳です。女性の5人に1人がかかるという膣カンジダ症だってカンジダ菌という真菌が原因、目には見えないものの意外と身近に彼らはいるのです。

ウイルスや細菌などの感染症と違って、こちらは治療に急を要するようなことはありません。インフルエンザになると高熱が出て身体の節々が痛みますが、水虫はせいぜいかゆみ程度なのです。感染箇所によってはそれさえ出ないこともあります。

水虫になったからといって、それが原因で命を落としてしまったといったこともないでしょう。どうしても激しい苦痛を感じないと人は動こうとしないものなのです。特に現代人は忙しく休日出勤や残業も当たり前、それに対して病院と言えば一般的に平日の夕方までと土曜日の午前中にしか開いていません。何とか行けたとしても待ち時間も長くて診察時間は5分もかからず、それだと病院嫌いになるのも当然とも言えます。ただ、白癬菌などの菌は人間の免疫力が効かないのです。増殖力も強く、皮膚の新陳代謝を繰り返して菌が付いてしまった角質部分を捨て去ろうとしても、その何倍・何十倍もの速度で新しい角質へと勢力を拡大していってしまいます。自然治癒を待とうという悠長な感覚では駄目だということは知っておきましょう。病院に行って角質を調べてもらいさえすれば、菌が付いているかどうかはあきらか・すなわち原因はすぐにでも分かるのです。そして抗真菌薬という薬があるので、完治させることは現代医学で可能なのです。もしかしてという症状が出てきたら勢力拡大前に、早めに病院に行くことをおすすめします。その為には水虫にはどういった症状があるのかを知っておくと安心です。足の指と指の間のジュクジュクやかゆみ、これこそが症状の代表選手と思ってはいませんか。これは一部症状に過ぎず、逆にカサカサにひび割れたり爪の色が変わったりボロボロになる、そんな水虫だってあるのです。

とにかくまずは感染しないように清潔に保っていること、それでも感染したら即病院です。

水虫の主な症状について

足の指の間に出来て、まずは皮膚が赤くなりそれから白くふやけて皮が向けて、それをむずがゆいからと掻き毟ると液が出てきてグジュグジュしてという誰もがイメージする水虫、それはし間型です。ある程度清潔に保とうと思っても、どうしても足の指の間はこもってしまい湿気が溜まりがちですから感染するのも分かります。

足に白癬菌が付くとは言っても、場所ごとに違いはあります。小水泡型だと足の裏や縁に水泡が出来るのです。し間型がむずがゆさ程度なのに、こちらは強い痒みが仕事中でも勉強中でも襲ってくるのですから日常生活に影響も出やすいです。膿泡となっていてかくことで膿が出てきたりもします。水泡のサイズは2ミリから3ミリ程度、名前の通り小水疱が通常なのですが、時にはそれよりも大きくなることもあります。

かゆみなどの自覚症状があれば病院に行くしかないと決意する理由となるでしょう。ですが、角質増殖型の場合は自覚症状がありませんし本来のイメージとはかけ離れていて、病院に行かずそもそも自身が感染していることにも気が付かないままに白癬菌を広げているかもしれません。その症状とは、足の裏・特にかかと部分にでます。角質が厚くなって表面がザラザラカサカサになり皮がむけたりひび割れていくのです。カサカサやひび割れというと冬場に皮膚が乾燥して起こるという方は多いでしょう。ですが、こちらは白癬菌が関係している病気なので激しくなるのは夏、湿気が多い時期なのにカサカサしているのはおかしいと気付いてください。

白癬菌が好むのは皮膚の角質層、すなわち足だけではなくどこに広がってもおかしくはないのです。手や爪に爪白癬が出来ることもありますし、体に感染したらぜにたむしという名前になります。デリケートゾーンに出来るいんきんたむしや頭部に発症するしらくもだってあり、最近は柔道などの格闘技をする方を中心にトリコフィトン・トンズランス感染症という海外から来た白癬菌を原因とする病気も広まってきています。

そしてそのそれぞれが違った症状を発するので分かりづらいのですが、何らかの異変を感じたらすぐに病院で診てもらうようにしましょう。いずれも白癬菌が原因となるので抗真菌薬を使えば治すことが出来ます。ただ水虫は治りづらい病気です。

水虫が悪化すると治りづらい

風邪を引いたりその他病気になった場合、病院ではせいぜい1週間程度の薬だけを渡されることでしょう。と言っても最後の数日は予備程度のもの、実際には2から3日もすると症状が収まり楽になります。

でも水虫は治りづらい病気です。特に悪化してしまうと完治させるまでにかなりの時間がかかるもの、長期戦で臨むしかないのです。特に長くかかるのが、角質が固まって出来た爪に発症した爪水虫です。その伸びる速度が皮膚が入れ替わるよりもかなりかかることもあり、1年程度は考えておいた方が良いかも知れません。しかも、塗り薬だと厚く硬くなった皮膚には浸透せず薬の効果が得られませんから、内服薬を使用しなければならなくなります。身体への影響が大きく副作用が出やすい内服薬、万が一を防ぐ為にも定期的に血液検査なども行ないながら医師と二人三脚で頑張っていかねばなりません。

爪水虫ほどではないにしても、数ヶ月は治療期間は続きます。毎日患部に薬を塗って清潔に保ちいつか訪れる完治の日を目標に継続していきましょう。

日本には四季がありますから、高温多湿の夏場はやがて落ち着き今度は逆に低温で湿度が低すぎる冬になるのです。そうして白癬菌の活動が緩やかになると治ったのではと勘違いする方は続出します。そうでなくとも、薬を使い始めたら同じく活動を押さえることになるのですから、痒みなどの症状が収まるのも当然です。皮膚もきれいになっていくでしょう。その時点で治ったと勘違いして薬の服用をやめてしまう方も多いのです。それもまた治りづらさの原因に、冬の様子でも分かるでしょうが、活動を休止しているからといって菌が居なくなったわけではなく角質内には潜伏しています。ここで治療をストップしてしまった場合はまた夏が来たら元気に増殖を始めてしまうのです。初めに行ったように、病院ではもう一度角質が採取され顕微鏡で観察されます。その結果、白癬菌がまったく姿が見えなくなったということが分かってようやく完治という医師からのお墨付きが得られることとなります。ここまでの道のりは長いです、特に皮膚はきれいになったのにそれでも更に薬を塗り続けなければならないのは面倒かもしれませんが、もう一度あの苦しみを味わうことが無いよう後一分張り頑張りましょう。